黄金繭の里を訪ねて タイ・イーサンのクメールシルク
▲ピーマイのクメール遺跡
▲パーク・トン・チャイの機屋

▲黄金色に輝く繭

▲.染めは化学染料が中心

▲織りの名手、クメールの女性・ユーアウイさん
▲チョンナボッタの村で。機の道具は素朴だがその技術は非常に高い
 金色に輝く繭、その絹織物の事を知ったのは、カンボジアでクメールシルクの復興に取り組んでいる森本喜久男氏の講演を聞いたのが始まりだった。
 タイの東北部・イーサン地方には、質の高い絹や綿の織物があるという情報を元に、この3月、クメール族の人々が多く暮らしているというタイのカンボジア国境沿いを訪ねるべく、一人、猛暑のタイに旅立った。
 木造の高床式の家の一階部分に織機があるかどうかを目印に、言葉も通じない村々を地図を頼りに訪ね歩き、現地でマットミーと呼ばれる「紬」を織り手から見せてもらう。そして、これはと思う品を直接分けてもらった。村人の気質は極めて素朴、親切心に満ちている。ここで織られる絹織物は「張りがある立派な表情」。一枚一枚手織りされ、シルクでこんなにも存在感のある布地に出会ったことは過去にない。皆様に、クメールシルクを提案できることは、この春の大きな喜びとなった。 (向村)
インド・カシミール神さまの織物 極上パシュミナ
 神々の座、ヒマラヤに生息するカシミヤ山羊のその柔毛の中でも、特に柔らかい毛のみを厳選。ていねいに手織りした極上のパシュミナ(100%)は、繊維の中の宝石と言われ、神さまの織物として重宝されているショールである。その手触りはあくまでもやさしい。さらに手刺繍を施したショールも数点、ご紹介。
日本・奄美大島 匠の技が光る 大島紬
 「手織りの極」ともいえる大島紬を作り続ける田中イサ子さん。簡略化される織り方を嫌い、伝統技術を固く守り続ける人である。雑誌の取材で訪ねた折、高い技術力と気の遠くなるような工程に驚いた。「反物は誰にでも気軽に買える物ではない」との私の一言が田中さんの気持ちを動かした。「誰にでも楽しんでもらえるショールを着物地で作りましょう」と、実現したのがこのショール。日本の匠の技をお楽しみいただきたい。

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