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アリシアさんとは専らメールで会話している。アトリエにいれば、その日のうちに返信が来る。3日、4日……、返信がなければ、決ったようにご主人と旅に出ている。旅で出会う風景、人、空気、匂い、感じたこと全てを創作のエネルギーに変えて、キャンバスに向かう。
「絵を描き始めるときはいつだって、ワクワクするような高揚感に満たされています。湧き出るイメージをキャンバスの上でどんどん形にしていくのは、親しい人と旅の思い出を語り合っているかのよう。だから、制作中は自分にとって楽しみの連続。反対に難しいのが、完成作品としてどの時点で筆を置き、サインを絵に入れるかを決断する時」だと。
自分自身心から納得して、創作の頂点で完了し、サインを入れる。その勇気の瞬間を積み重ねていくほどに円熟したアーティストへと近づいていくのだと……。アリシアさんの絵への想いはいつも熱い。この夏も、勇気の決断のサインが入った見ごたえのある作品が八ヶ岳にやってくる。 (片岡)
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