2006 Spring Art Collection
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ギャッベ

 

 

   
  Mr.ゾランバリーの挑戦 愛されるギャッベへの長い道のり
  

 高原アートGのある八ヶ岳南麓には、日々のひとこまひとこまを、大切に豊かに過ごしている女性たちがたくさんいます。私たちは、これまでもそうした素敵な女性たちに、朝夕の冷え込みの厳しいこの土地で快適に過ごす必然から生まれた生活の工夫や、自然と歩調を合わせた生き方、楽しみ方のヒントをいただいてきました。 今回、八ヶ岳に住んで20年の上條さん、11年の長井さんにアイディアをいただきながら、毛足の長いギャッベや、平織りのジャジム、バルーチソマックなどの「天然布」を、生活の中でもっと自由に楽しむことを提案したいと思います。 私たちの共通の想いは、「床に敷く絨毯」だけではない、柔軟な発想で、遊牧民の女性の手仕事を慈しみつつ、その織り手の想いを丸ごと楽しみたいということです。

提案1:平織りの布を野外に持ち出して楽しむ
 ジャジムなどの平織りの布を、直に野原に敷いて、午後のひととき。夏は地面の熱さを、秋から冬にかけては冷たさを、この布がほどよく防いでくれます。

提案2:簡単にできる部屋の模様替え
 ソファのカバーの張り替えや床の補修工事は、お金もかかり、容易なことではありません。そこで、キリムなどをソファに敷いて模様替え。また、大きい絨毯を敷けば、気になる箇所もカバー、小さい絨毯なら、テーブルセンター代わりにも。
 

提案3:重ね使いで 変化を楽しむ
 「絨毯on絨毯」。重ね敷きは贅沢な発想ではありますが、ヨーロッパでは一般的に行われています。部屋に敷きつめる大きな絨毯はそうそう替えるわけにはいきません。その上に、小さいサイズの絨毯を重ねて変化を楽しみます。特にギャッベは親しい人と「いっしょに座る」場を作り出し、人と人の気持ちを一歩近づけてくれます。  
   提案4:プライバシーをカバーしてくれる布
   上條家では、吹き抜けのリビングから2階を見上げると、2階廊下部分の手すりにジャジムが、タペストリーのようにかけてあります。実はこれはその向こうに干してある洗濯物を、みんなの視線から外す役目を果たしているのです。 遊牧民の女性たちも、雑多な家財道具にこのジャジムをかけてカバーします。計らずも同じ用途の布使いです。

提案5:小さい絨毯で 自分のお気に入りの場作り
 ざぶとんサイズのミニギャッベは、アートGでも、人気アイテムのひとつです。テラスに持ち出してお茶の時間、ベンチで昼寝、はたまた囲炉裏端での家族団欒に。 気取らず、ゆったり過ごす時間になぜか、ミニギャッベが似合うように感じます。 

自然と調和したカシュガイの生活の中でギャッベは生まれます。
 
自然と調和したカシュガイの生活の中でギャッベは生まれます。
 
   提案6:和で楽しむ遊牧民の草木染め。 キリムとギャッベ
 長井家の玄関。土間があり、囲炉裏があって、重厚感のある木の床という純和風。奥の部屋と土間を仕切る板戸を開放して、涼やかな藍染めの布を間仕切りに使っています。この空間に1枚の天然布(カシュガイキリム)を敷くと、部屋の表情に優しさが加わり、空気まで柔らかく感じられます。 イランの遊牧民カシュガイ族と日本人。床に座って生活するという生活習慣は共通です。こだわりの生活を実践している人々の「座る」空間に、遊牧民の手織り絨毯が選ばれるのも偶然ではないのです。

 

提案7:絨毯は敷物という意識から離れて
 板戸で閉め切った部屋の中にタペストリーのように、ダゲスタンのタバサラン族が手織りした厚手の絨毯をかけるのは、秋の風が吹いてくるとすぐの長井家の模様替え。床もキリムから厚手のものに替え、冷え込む冬に備えます。燃え盛るストーブの炎を楽しむ長い冬の生活に、絨毯が大きな要になります。 

自然と調和したカシュガイの生活の中でギャッベは生まれます。
自然と調和したカシュガイの生活の中でギャッベは生まれます。
 
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